おウチとお庭(土地)を用意しよう

馬を迎え入れるための環境を用意します。馬の健康にもかかわってくる大切な部分なので、しっかり整えます。

馬房(おウチ)

必要な広さ

明確な定めがあるわけではないようなのですが、私が勤めていた牧場では下記のようにいわれていました。

おおきい馬(体高70cm以上)の場合
3.6m(幅)×3.6m(奥行)

このサイズの馬房で、ポニーから重種まで飼育していました。個人的な考えですが、体高70cm未満のミニチュアホースクラスであれば、もっと小さくても大丈夫かと思います。

 

ちいさい馬(体高70cm未満)の場合
1.8m(幅)×1.8m(奥行)

このくらいあれば、馬はストレス少なく快適に過ごせると思われます。もちろん広いに越したことはありません。ちなみに高さは、馬が立ち上がったときにぶつからないよう、鼻先からお尻までの長さ+1mほど高くつくるといいと思います。

管理人
昔は一間半二間(=2.7m×3.6m)と言われたりしたみたいです。ただ、馬の大きさによってはちょっと窮屈な感じになると思います。

 

つくる場所

馬房は、いうなれば馬にとっての「シェルター」です。悪天候のときや病気のとき、安心してからだを休めることのできる場所です。道路沿いなど騒音のする場所は避け、できるだけ静かなところに用意してあげましょう。

 

馬房を図解します!

では馬房のつくり方です。一例をご紹介します。

よくコンクリートを流しこんでつくる方法を聞きますが、そこまでするのは大変だと思います。そんなときは、「土間(土)」でも大丈夫です。土間だとおしっこを吸ってくれるという利点もあります。地面がやわらかすぎる場合は、消石灰と水をまいて踏み固めるのも効果的です。

管理人
コンクリートでやる場合は、上にゴムマットを敷いて馬が足を痛めないように配慮しましょう

敷料

基本的には、藁かおがくずを使用します。藁は、稲わらでも麦わらでも大丈夫です。麦の場合は「麦稈(ばっかん)」と呼ばれていたりします。
おがくずは、近くの製材所などから手に入れることができると思います。あまりに細かすぎると宙に舞って馬が吸い込む恐れがあるので、適度に粗いものを選べるとベストです。

TIPS:藁とおがくずの違い
掃除の仕方が異なります。藁は、尿で汚れた箇所を天日干しして2〜3日使い回すことができます。おがくずは、汚れたらそのまま捨てます。

木でつくるのがいいでしょう。コンパネなどで十分です。暑い地域の場合、板張りにして隙間風をいれる工夫もみられるそうです。個人的には、しっかり換気窓が設けられていれば大丈夫と考えます。

馬房の出入り口

馬栓棒(ませんぼう)を2〜3段ほど通し、スライドして開閉させるようにつくることが多いと思います。ホームセンターで売っている2×4材(ツーバーフォー)で大丈夫です。馬が勝手に開けないように、固定する工夫が必要です。

馬栓棒の例です。

最初の絵では道具おきばを併設していますが、完全に馬房のみでつくる場合もあります。その場合は、しっかり閉め切ることのできる扉状のもので出入り口をつくりましょう。

水バケツと鉱塩

壁にかけておくと、汚れないのでいいです。吊るす位置は地面から数十cm程度でしょうか。特に水バケツは、あまり高い位置に吊るすと水が最後まで飲めないので注意します。
鉱塩は、箱をつくるか、鉱塩の真ん中に穴をあけてロープを通すなどして吊るします。

道具おきば

掃除道具・お手入れ道具・馬具などを置いておくスペースです。これは馬房に併設する必要はありませんが、馬房の近くにあると作業がしやすく便利です。

管理人
ちなみに、放牧地と馬房をつなげて、馬が自由に出入りできるようにすると理想です。エサと水を馬房であたえれば汚れにくいですし、悪天候のときは自主的に非難もできます。

 

放牧地(お庭)

必要な土地の広さ

放牧地は、馬がリフレッシュするのに必要なスペースです。広ければ広いだけ馬は嬉しいです。自由に走り回れるくらい広かったら理想ですね。ちなみに、「小さな馬飼いになる(誠文堂新光社)」には、1頭あたり5×10m以上の放牧地が必要と書かれています。ミニチュアホースなら10坪(約6×6m)以上。

管理人
放牧地の広さについては様々な情報があふれていて、海外ではよく0.4haといわれていますし、1haや2haと聞いたこともあります。

 

細長いかたちにはしない

あまりに土地が細長いと、放牧地内で馬が走り回ったときコーナーを曲がりきれず柵にぶつかったり、ということがあるようです。そもそも走り回れるほどのスペースがなければ関係ありませんが、できるだけ正方形に近いかたちでとるようにしましょう。

放牧地を図解します!

 

柵の高さや杭のスパンについてはいろいろあると思うので、私の牧場でのつくり方を参考までに書いてあります。

避難小屋の一番の目的は、夏場の日差しを遮ることです。木があれば特に必要ありません。馬は暑さに弱く夏バテしやすいので、影になる部分は必ず確保しておきましょう。

放牧地がつくれない場合には

なお、土地の制限により放牧地がどうしても用意できないという方は、「繋牧(けいぼく)」という方法もあります。あるいは、しっかりお散歩させるなど運動ができれば、最悪放牧地はなくても飼うことはできます。

ただ、馬の幸せと無理のない飼育を考えると、できるだけつくってあげるようにしたいですね。

繋牧とは

ロープの片端を馬に、もう片端を杭などで地面につなぎ、ロープが届く範囲内だけ自由に放牧させる方法。柵が不要なので簡単にできます。

 


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